30代看護師が転職する理由とそのメリット
- 2022.06.26
- 看護師の転職コラム
30代の時に転職を考える看護師は多いです。30代の看護師は中堅的な立ち位置になるため、キャリアアップを含めた働き方を見つけ直す良いタイミングになりやすいからです。また、この年代は、プライベートでも変化が起こりやすい時期になります。
人材が不足している職業ということも相まって、高待遇の職場への転職も十分に目指せます。また、病院勤務という働き方以外にも、多様なフィールドで求められる職業であることも忘れてはいけません。
当記事では、30代の看護師の転職事情に加え、新たな働き方ができる転職先を紹介していきます。自分のライフスタイルに合わせた職場探しができるよう、参考にしてみてください。
30代看護師の転職事情
知識と経験のある30代の看護師は、職場において頼り甲斐のある中堅的存在です。徐々に任される仕事も多くなり、後輩の指導に携わる等、日々忙しく働いている方が多いでしょう。
その一方で30代は、人生の転機を迎える方も多く、転職を検討する人も多い年代です。結婚、出産、育児等のライフスタイルの変化に合わせ、より良い職場を求めるためです。
30代看護師の転職は難しい?
看護師という職業は慢性的な人材不足のため、転職が難しいということはあまり考えられません。しかし、30~40代の転職は、20代や新卒と比べ、不利になることも十分に考えられます。これまでに培った知識や経験を上手く活かし、転職に繋げてください。
30代看護師のポジション
30代の看護師は、十分な経験があるため、マネジメント業務等も任されることがあります。通常の業務内容に加え、組織をまとめる役割を担うようになります。ライフスタイルが変化しやすい年齢ですが、仕事としても十分なキャリアがあり、自信がついてくる頃ではないでしょうか。
働き方を再検討する人が多い
20代の時は仕事を軸としていた方も、30代になると、仕事にも余裕ができ、プライベートと仕事の両立を考えるようになります。結婚や出産、育児といった大きな転機を迎えることも多い年代ですので、看護師としての働き方を再検討するにピッタリな時期でもあります。
看護師という職業は、多様な働き方ができる職業であることがメリットの1つですので、自身のライフスタイルに合わせ、一度考えてみましょう。
中堅として扱われる年代
勤務年数が10年以上経過すると、”看護主任”になることができます。さらに5年、勤務年数が15年以上となれば、”看護師長”になることも可能で、キャリアアップが目指せます。こういった管理職になるには、勤務年数の他、相当の知識と経験が必要になります。30代はその少し手前に位置するため、中堅的存在となることが多いです。
職場内の立場が確立され、管理職の一歩手前となるため、モチベーションが高まる時期でもあります。
30代で転職を考える看護師はとても多い
30代は人生の転機を迎える方も多く、転職が増える年代でとなります。看護学校時代の友達の転職について耳にしたり、一緒に働いている同僚や同年代のスタッフに動きが見られる等、転職を身近に感じることも多くなります。中には、3~5回も転職している人がいるくらいです。
確かにこの時期は転職に目が向きやすい時期ですが、周囲が転職しているからといって、絶対転職しなくてはいけないわけではありません。自分の生活や職場に対する満足度を正しく図り、必要な時のみ、転職を検討するべきといえます。また、転職する際は、後悔しないように、多くの求人を比較検討してください。
30代前半と30代後半の転職事情の違い
いわゆる「アラサー」と「アラフォー」では、転職事情が異なります。30代前半と30代後半の転職では、どんなことに違いが生じるのでしょうか?
30代前半と30代後半の就職難易度の違い
たかだか数歳程度の差ではあるものの、就職難易度が変わってきます。30代前半は”まだ若い”と捉えられることも多く、これからに期待してもらえます。看護師としての実務経験が浅い場合は、意欲をPRすることでより就職しやすくなるでしょう。
一方、30代後半は”即戦力”として捉えられることが多く、中堅へのちょうど境目に当たります。十分な経験があると判断され、スキルや知識を求められることも多くなります。後輩スタッフへの指導力やチームの統率力等を求められることもあります。
30代前半と30代後半の看護師としての働き方
30代前半看護師の働き方
30代前半の看護師は、すぐに戦力として働きだすことも可能なため、仕事へのモチベーションも高まります。結婚、出産を経て、育休から復職する方も多く、プライベートと上手く両立した働き方をしている人も多い年代です。
一方、仕事を軸としている方は、キャリアアップについて考え出すタイミングでもあります。
30代後半看護師の働き方
30代後半の看護師は、中堅的な立ち位置となり、職場での責任も徐々に増えてきます。既にそういった仕事を任されている方は、転職を検討しないことも多いです。
ただ、育児をしている方にとっては、子どもの年齢に合わせて働き方を変えていく時期でもあります。「子どもが○歳になったから」、「小学校に上がったから」といったタイミングでキャリアを見つめ直す方も多いです。
30代看護師が転職するメリットとは?
ここからは、30代を迎えた看護師が転職するにあたってのメリットを紹介していきます。
ワーク・ライフ・バランスを取れる
看護師の勤務先は「病院」に限りません。クリニック、保育園、企業内保健室といった職場の他、透析室勤務や人間ドッグ専門の看護師もいます。日勤のみで、夜勤のない職場もありますので、ワーク・ライフ・バランスを取ることも可能です。家事、育児といったライフスタイルに合わせた職場に転職する人も多いので、看護師として働ける全ての職場の中から自分に合ったものを検討していきましょう。
尚、短時間で働きたいと考えている方には、クリニックや訪問看護ステーション等がおすすめです。
これまでの経験を評価してもらえる
30代看護師は、看護師としての実務経験が十分にあるため、その経験を評価してもらえることが多いです。経験豊富な看護師はリーダーとしての素質も求められるので、キャリアアップも踏まえ、自身の経験を振り返ってみましょう。
即戦力になれる
転職先の採用担当から見て、30代の経験ある看護師は非常に魅力的です。新人看護師の教育等も任せてもらえるほど、即戦力として考えられます。
前職場で後輩の教育等にあたっていた経験をお持ちの方は、それを積極的にアピールしていくことで、より良い待遇で迎えてもらえる可能性が高まります。
給料アップすることもある
働き方にもよりますが、キャリアアップを踏まえた転職も可能なため、給料アップも目指せます。管理職となれば、諸手当がもらえるので、給与面の待遇が良くなります。看護主任等の管理職はより責任も増えますが、やり甲斐を感じられるでしょう。せっかく転職するならば、キャリアアップ・給与アップを積極的に目指していきましょう。
30代看護師が転職するデメリットとは?
転職はメリットも大きいですが、デメリットがゼロというわけではありません。30代看護師の転職には、どんなデメリットがあるのでしょうか?
転職先が選びにくくなる
自分のライフスタイルに合わせた選択をするため、転職先に制限がかかることも多くなります。ワーク・ライフ・バランスが取れたより良い職場を見つけるためにも、多くの求人を見ることをおすすめします。
また、他業界で社会人を経験した人が看護師を目指し、30代で新卒となるケース等も存在します。30代の看護師はまだまだライバルも多いですので、思うように転職できないケースがあることも想定しておかなければなりません。
体力的な問題を感じることがある
30代という年齢だけ見れば、まだまだですが、看護師は本当に体力を要する仕事です。新しい職場では、より体力を使うことも考慮しなければなりません。
また、年齢とともに夜勤がきつくなるといった先輩看護師の声も良く耳にします。心身ともに疲れ果ててしまっては元も子もないので、しっかりと自分の体力に合った職場を選びましょう。
給料が下がることもある
ワーク・ライフ・バランスを考えた転職の場合は特に給料が下がるケースもあります。プライベートと仕事の両立を考える上では仕方のない部分でもありますので、妥協も必要です。自分の働き方を確立させ、優先順位を考えた転職を検討していきましょう。
未経験の診療科は配属されづらい
20代の内は、これからに期待した”ポテンシャル採用”も多いですが、30代になると、なかなか未経験の希望する診療科には配属されにくくなります。今までの経験を重視されるので、未経験の診療科を希望する場合は厳しいことも覚悟しておきましょう。
-
前の記事
50代看護師の転職は甘くない?内定をもらう方法 2022.03.16
-
次の記事
記事がありません